【PINES |バギオ】パインスを完全レビュー【経験談】

こんにちは。PINES に 1 ヶ月半、通っていた Nash です。

『フィリピン留学のエージェントに「PINES って学校がおすすめですよ!」って言われたけど、どんな学校なんだ?本当に良い学校なのか?』

こんな悩みを解決する記事です。

ちなみに、自分は2つのフィリピン語学学校を経験してます。

  • バギにある、厳しい韓国資本のマンモス校の PINES

  • セブにある、緩い日本資本の少人数の学校 CEGA

  • 学校の資本による違いを比較という観点では、下記の記事にて、まとめているので、気になる人はこちらもどうぞ。

    [【フィリピン留学】日本資本・韓国資本の学校を比較してきた【実体験】](./philippines-fund-comparison)

さて、本記事では

「公式ページに書かれているような情報だけでなく、筆者の実体験を元にしたリアルな評価」

も合わせて書いていきます。

ちなみに、自分の学校選びにおける、結論ですが「良い学校なのか?」ではなく、「自分の目的に合っているか?」が学校選びにおいて何よりも重要だと考えています。なので、自分の目的がきちんと定まっていない人は、先に言語化できるレベルにしておくことをオススメします。

下記の記事で、留学の目的について言及していますので、よければどうぞ。

留学目的を考える【留学失敗を回避】

では、PINES について見ていきましょう。

バギオの PINES(パインス)ってどんな学校?

正式名称は「Pines International Accademy」です。

略名として「PIA」「PINES」「パインス」とも呼ばれています。

フィリピンの学校は星の数ほどありますが、学校ごとに方針が、かなり違います。

学校の特徴をキチンと理解することは、フィリピン留学の失敗を回避するための第一歩です。

PINES の特徴を観点ごとに説明していきます。

  • その ①:場所は「バギオ」エリア
  • その ②:キャンパスは「2つ」
  • その ③:学校の資本は「韓国資本」
  • その ④:学校規模は「マンモス校」
  • その ⑤:「学食」は美味しくない
  • その ⑥:生徒の国籍は「アジア圏」が中心
  • その ⑦:「EOP」があるが機能していない
  • その ⑧:学校の厳しさは「スパルタ」
  • その ⑨:「IELTS」を学校で受験できる
  • その ⑩:新校舎のため「人気度」が高い

その ①:場所は「バギオ」エリア

PINES は「バギオ」エリアに学校があります。

そもそも「バギオ」エリアとはどこか?

首都マニラから直行バスで 4~8h くらい北上した場所に位置しているエリアです。

実体験として、空港 ↔ 学校の 6h くらいの移動と立地条件はかなり辛かったです。

「空港から学校」については下記のような流れでした。

  1. 昼近くにマニラの空港に到着
  2. 夜まで空港で待たされる (学校側の都合で、その日は夜の分の生徒もまとめて一回で送りたいという理由)
  3. 夜に出発して夜中に学校に到着する

また、「帰り」についてもバスを逃したり渋滞にハマると飛行機に乗れなくなるリスクがつきまといます。

時間・体力・精神面という面で移動コストは、それなりに覚悟しておいた方が良いです。

その ②:キャンパスは「2つ」

PINES はレベル別に2つのキャンパスがあります。

そのため、資料・ネットの口コミなどの情報が「どこのキャンパスのことを指しているのか?」は、大事なので常に意識しておいたほうが良いです。

Noキャンパス名英語レベル施設
1メインキャンパス(新校舎)低〜中
2チャピスキャンパス劣悪
3<閉校>クイサンキャンパス<閉校><閉校>

メインキャンパスに、まずはすべての生徒が通います。

そこで、月に1〜2回あるテストを合格していくと、学校側からメイン → チャピスの移動を指示されます。

ちなみに、この指示が絶対ですので

  • 「試験に合格したけどメインキャンパスに残りたい」
  • 「テストの成績が悪いけどチャピスに行きたい」

みたいな要望は基本的に通りません。

※この記事では、メインキャンパスについてのみ言及していきます。

  1. メインキャンパス(新校舎)

  1. チャピスキャンパス

    自分はこちらのキャンパスに行かずに他校に転校したので、この記事では言及しないです。

  1. <閉校>クイサンキャンパス

    メインキャンパスの開校に伴って、クイサンキャンパスは既に閉校しています。 口コミサイトに PINES のことが書かれていても、クイサンキャンパスについて書かれていることが多いので注意してください。

その ③:学校の資本は「韓国資本」

フィリピンの語学学校は下記のどちらかの資本(経営)に大抵は分類されます。

  • 日本資本
  • 韓国資本

観点として、「食事の種類」「勉強スタイル」「学校のルール」「授業の料金」「学生の国籍」「インターネット環境」「コースの種類」「学校規模」あたりで、特長に傾向が出ます。

韓国資本の特長については、下記で詳細に解説していますので、よければどうぞ。

【バギオ留学】韓国資本の学校に通ってきた【フィリピン】

ちなみに、資本に対する自分の結論ですが、学校の資本からは、あくまで『「傾向」がわかる』というレベルなので、詳細はキチンと学校ごとに確認するのを、おすすめしています。

ただ、PINES については、「韓国資本のあるある特徴」が、そのまま全部入っている感じです。

その ④:学校規模は「マンモス校」

PINES の学校の種類として「マンモス校」と分類されます。

また、マンモス校の特徴として、「生徒が多い」「学校が大きい」があるかと思います。

実際に通った経験としては、やはり PINES は良くも悪くも「マンモス校」でした。

●●  生徒が多い  ●●

  • 生徒数はかなりの数で、感覚として 100 人は超えていると思います。

  • 周期として、半月〜1 ヶ月ごとに新しい生徒たちが入ってきます。

  • 自分が PINES に入ったときは、30 人くらいが同時期に入って、入学〜オリエンテーションを行いました。

●●  学校が大きい  ●●

  • 学校は 4 階建てでしたが、5 階を増築しているようでした。

  • 将来的に何階建ての建物になるかわからないですね。

  • また、敷地面積もそれなりの広さを持ちます。

新校舎の「設備」については下記の記事でまとめていますので、詳細が知りたければこちらで確認してください。

【PINES |バギオ】新校舎の「設備」を使ってきた【フィリピン留学】

その ⑤:「学食」は美味しくない

さて、一般的に「資本」に影響を受けやすい点の1つに「料理」がある、と言われています。

そして、韓国資本なのも相まって、日本料理・日本的な味付けは、まったく出ないと思っておきましょう。

正確には、「韓国料理のようなフィリピン流の味付け」「日本料理のようなフィリピン流の味付け」という、料理と味付けがミックスされたものが提供されて、「自分はいったい何を食べているんだ・・・」という食事体験ができます。

また、朝昼夜の学校の食事にほぼ毎回キムチが準備されているあたりは韓国資本らしかったです。

ちなみに、料理は「辛い」「マイルド」の 2 種類が必ず用意されます。

そのため、少なくとも「辛すぎて食べられない」という最悪な事態は避けられます。

そして、肝心な味についてですが、残念ながらほぼすべての料理は絶望的に「マズい」です。

「メシマズくらい大丈夫だよ」

と、思うかもしれないですが、メシマズが原因で体調崩す可能性もあります。

体調を崩すと、勉強効率の低下または授業自体をキャンセルする、という事態もありえます。 この話は、下記の記事で詳細にレビューしてます。

フィリピンの食べ物を侮っていた話【留学失敗?学校選びは慎重に!】

ネタバレですが、この話は「メシマズ → 体調崩す → 食べられないから、栄養を得られない → 体調が回復しない → 勉強できない」というストーリーです。

今思い返しても、この時は本当に辛かったな・・・。

その ⑥:生徒の国籍は「アジア圏」が中心

アジア圏の生徒が中心になります。

国籍は、日本/中国/韓国/台湾/モンゴルあたりになります。

時期・タイミングによって大きく変動するので、エージェント経由で事前に聞いておくと良いかと思います。

ただ、どちらにしても学校側でもバランスを整えているようです。

具体的には、ルームシェアをする場合は母国が異なるメンバーになるように、調整してくれているようでした。

実体験として、韓国資本だったので韓国人が多いかと思っていたら日本人の方が圧倒的に多かったです。

時期・タイミング・運の要素が大きいので「こういうケースもありえるんだなー」くらいに想定しておくと良いと思います。

ちなみに、自分の部屋は下記のような比率でした。(時期ごとに違うので 2 パターンあります)

  • 日本人(1) / 韓国人(1) / 中国人(1) / モンゴル人(1)
  • 日本人(1) / 韓国人(1) / 台湾人(2)

その ⑥:EOP があるが「機能していない」

PINES は EOP を導入しています。

EOP とは、EnglishOnlyPolicy の略で「英語しか話してはいけない」というルールのことです。

仮に母国語を使うとペナルティを課せられます。

そのため、スタッフに何かを依頼するときも英語だし、スタッフも英語で返答します。

ですが、実態として EOP は全く機能していなかったです。

下記でも解説していますが、禁止されているエリア・時間帯だろうが、ほぼすべての場所で、かなりの生徒たちが母国語で会話しています。

【PINES |バギオ】新校舎の「サービス」を体験してきた【フィリピン留学】

上記の記事でも、自分は EOP に対して「満足度:★☆☆☆☆」で評価してます。

その ⑧:学校の厳しさは「スパルタ」

PINES は「スパルタ校」と言われているカテゴリに属します。

スパルタ校の特徴として下記があります。

  1. 授業・宿題の量が多い
  2. 学校のルールが厳しい

実体験として、PINES はスパルタ校と呼ぶに相応しいだけの授業量と厳格なルールはありました。

●●   1. 授業・宿題の量が多い  ●●

合計で一日の勉強量は 8h~13h くらいになるかと思います。

内訳は下記のとおりです。

  • 7h~10h:クラスの時間

  • 1~3h:自習(予習・復習)

さらにそこに睡眠時間(6~8h)と食事時間(朝昼夜 3h)などを入れていくと、ほぼ学校から提供されるクラス・課題だけで一日が終わります。

自分はフリーランスとして小さめのタスクを持っていたので、片手間にやるだけでも辛かったです。

●●   2. 学校のルールが厳しい  ●●

具体的には、平日に外出禁止などを指すケースが多いです。

特に一部の学校では「ルールを破ると即日退学になるもの」が存在します。

退学になった人は自分の周りに居なかったのでそこまで詳しい実態はわからないです。

なので、先生にこの話題を聞いたところ、下記の通りでした。

  • 毎月 0 人~3 人くらい退学になる。

  • 「酒を部屋に持ち込んだ」「禁止されているのに平日に酒を飲んだ」など。

つまり、たいていの理由は「お酒」とのことでした。

土日は外出してお酒を飲んでも良いため、普通に生活していたら即日退学になる可能性は低いです。

その ⑨:「IELTS」を学校で受験できる

日本では英語の試験として「TOEIC」が一般的かと思います。

ですが、海外の英語試験のスタンダードは「IELTS」です。

PINES はフィリピンの中で IELTS を受講できる数少ない公式学校です。

そのため、IELTS の受講が行いやすい環境になります。

また、学校のカリキュラムにおいても、IETLTS コースも別途設けられています。

自分は IELTS コースを受講していないですが、実際に取っていた友人に聞いたところ下記のように言っていました。

(友人)『IELTS コースを取ると、一般的なフィリピン留学とは異なり試験対策をガッツリやることになる。なので、発話量が減るので同時期に英会話の力を伸ばすのは難しいかも。』

その ⑩:新校舎のため「人気度」が高い

フィリピン語学留学の中では人気校だと思います。

具体的なデータはわからないので、自分の実体験をベースに説明しますと、下記のとおりです。

  • 2019 年 2 月に滞在していた時に現地マネージャーに「すでに 3 ヶ月先まで予約が完全に埋まっているので、部屋変更・クラス変更の要望が通りにくいです」と生徒達にアナウンスされる。
  • 4 人部屋に泊まっていたが、ルームメイトの 1 人が卒業した日の夜に新しい人が入ってきた。
  • 食堂でご飯が配給されるが、生徒数が多すぎて行列に並んで配給を受け取るだけでも 15 分くらいかかる。
  • メインキャンパスは 4 階建てだが、増改築をして 5 階を作っていた。

繰り返しますが、データはないですが、滞在していたときの感覚値としても、人気が合ったように感じます。


ここまで、学校について何となくはイメージがついたのではないでしょうか?

では最後に、どんな人が PINES にマッチするかをまとめました。

バギオの PINES(パインス)を、オススメする人は?

PINES をオススメする人は下記のような人です。

  • その ①:セルフ・コントロールが苦手だが本気で勉強したい人
  • その ②:IELTS のスコアをあげたい人
  • その ③:施設が良い場所を選択したい人

その ①:セルフ・コントロールが苦手だが本気で勉強したい人

理由は、スパルタ校特有の「ガッツリ勉強を行う環境」を整えてくれるからです。

これによって、勉強を長時間行う習慣がなかった人に、来てすぐに勉強漬けの生活が始まります。

ただ、学校を卒業した後に反動で勉強嫌いになったり、その勉強習慣を維持できないと、といったリスクもあると思います。

いずれにしても、セルフ・コントロールが苦手で「セブに行くと遊びに行ってしまいそう・・・」という人の場合は PINES を選択するのは良い選択かと思います。

その ②:IELTS のスコアをあげたい人

理由は、PINES のキャンパス内に IELTS の受験会場があり、IELTS のコースも存在しているからです。

フィリピン留学の最終目的の一つとして IELTS のスコアアップが必須の人にとっては

  • IELTS を受けやすい場所
  • IELTS 専用のコースがある
  • IELTS に関するナレッジが溜まっている学校

は良い選択だと思います。

自分のルームメイトの中国人エンジニアは下記のようなスケジュールにしており、かなり良いスケジュール配分だと思います。

  • 1~2 ヶ月目: 普通のコースを受講。フィリピン留学らしく、英語で会話をすることに慣れる。また、自習の時間に IELTS の勉強を進めておく。
  • 3 ヶ月目: IELTS コースを受講。IELTS の点数を伸ばすことを目的に勉強を行う。

その ③:施設が良い場所を選択したい人

理由は、複数人部屋でもプライベートはしっかり確保されており勉強しやすい学習机などがあることです。

詳細は下記の記事にて解説していますが、複数人部屋においても、自分の空間をきちんと確保できるような設計になっているのは珍しいかと思います。

【PINES |バギオ】新校舎の「学生寮」に泊まってきた【フィリピン留学】

また、施設自体が出来たばかりなので、全体的もにキレイです。

ただ、チャピスキャンパスに移動すると逆に施設レベルが劣悪になるので注意したほうが良いです。

バギオの PINES(パインス)を、オススメ「しない」人は?

最後に逆にオススメしない人のケースです。とはいえ、絶対にダメというわけではないので、リスクやデメリットを踏まえて、選択するのは良いと思います。

2 カ国留学を控えている人

退学リスクの持つ学校を選択しないほうが良いと思うからです。

スパルタ校だと、たいてい厳格なルールにより退学させられる可能性が発生します。もし不幸にも退学になってしまった場合、2 カ国留学のスケジュールを変更する可能性が出てきてしまいます。

1 週間などの短期滞在者

短期滞在者は移動時間にコストをかけるべきではないと思うからです。

PINES に行くことを選択した場合は、移動コストでマニラ ↔ バギオの移動時間 10h 以上が確実に必要になります。もともと、短い日数の期間なため、移動コストを大きく取ってまで PINES を選択するのはあまりオススメしないです。

日本国籍以外の友達をいっぱい作りたい人

交流の時間を確保することが出来ないからです。

スパルタ校なため、クラス時間が長く、自習の必要性があり、平日に外出が出来ない制限があります。

効率的で柔軟性のある授業を希望する人

マンモス校の授業は画一的で授業密度や効率性があまり良くないからです。

マンモス校は生徒・先生の数が多いため柔軟な対応が取りづらく、教材もトップダウンで決められています。もちろん、先生に授業の方針について希望を出せますが、教材レベルの変更やクラス内容の変更は現実的に出来ません。結果として個人単位で見た時に効率性や柔軟性はかなり低かったです。

EOP に期待している人

EOP は機能していないためです。

厳格に EOP を推進している学校を選択するほうが良いです。

最後に:バギオのパインスのまとめでした。

というわけで、バギオの PINES(パインス)の総合レビューの記事でした。

ちなみに、この学校が少しでも「良いかも」と思ったら、まずはエージェント経由で「最短でいつ入れるか?」だけでも聞いておくことをオススメします。

空いていない場合は、そもそも行くことは不可能なので、PINES を選ぶ選ばない、を悩むだけ時間の無駄です。

留学エージェントを使った、おすすめの学校探し【エージェントは複数使う】

それと、フィリピン留学における全体の流れは下記で解説しています。

フィリピン留学の全体の流れ【完全版】

結論ですが、日本で事前に行う学校選定までで、留学の成否がかなり左右されるので、気になる人はこちらもどうぞ。

以上でこの記事は終了です。この記事が、誰かの助けになれば幸いです。


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