SE から転職前に社内 SE を経験してわかったこと【必須スキル4選】

こんにちは、上流工程 SE のときに客先へ出向して社内 SE を経験した Nash です。

この記事は「経験して理解した社内 SE での大事なスキル 4 選の記事」です。

結論は下記です。

  • ①★★★★☆:「業務知識」

  • ②★★★☆☆:「タスク管理能力」

  • ③★★☆☆☆:「社内政治力」

  • ④★★★★★:「交渉力」

では、見ていきます。

※ SE =システムエンジニア、で SIer 系の話です。

社内 SE を経験してわかった必須スキル

先に自分の背景を説明させてください。

もともと SIer 業界で上流工程の SE をしていました。

あるとき、付き合いのある大手会社のシステム部門に一年近く社内 SE として出向することになったんです。

というわけで、出向先のあるプロジェクトにジョインしました。

そのジョインしたプロジェクト、実はその会社の命運をかけたものでした。(なんで自分がここにアサインされたんだ、マジで)

社運をかけるレベルなので、各部門の優秀な人材が集められたエリートチーム。(マジで全員優秀でした。)

せっかくなので、社内 SE として優秀な人だけが集められたチームのメンバーを観察していました。 そこで、気付いた大事なスキルを4つピックアップします。

「業務知識」は熟知して語れるレベル(★★★★☆)

⇒「業務知識」について、かなり詳しいレベルで理解しておくことは必須です

例えば、クレカの社内 SE のケースで考えます。よくあるブログ記事のクレカの比較とかのレベルとは違い、法律・各契約条項のレベルでも理解が必要です。

仕事上では、社内の人と専門知識を用いて会話をするのはもちろんのこと、SIer にシステム開発を依頼するときにも、資料の矛盾を気付いて指摘しないといけません

とはいえ、もともと知っている必要があるわけではなくて、その場その場でキャッチアップしていく力も大事です。

そのため、**その業務知識に対してどれだけ興味を持てるか?**が肝かと思います。

「タスク管理能力」は上長が納得できるレベル(★★★☆☆)

⇒「タスク管理能力」については、自分が握っているタスク状況をいつでも上司に説明できるレベルなら OK です

社内 SE は自社システムの開発・作業を各 SIer に委託しています。そのため、各 SIer とやりとりをする窓口の係も社内 SE です。

  • 資料が期日までに出来ているか?
  • 作業がスケジュール通りか?
  • SIer の提出物のチェックが期日内に終わるか?

などの、複数プロジェクトの複数タスクを並行して管理する必要があるわけです。

ポイントとしては、進捗状況を定期的に上長に報告します。 そのため、いつでも仕事の進捗状況を自分の言葉で語れる状況になっている必要があるわけです。

「社内政治力」は今でもありそう(★★☆☆☆)

⇒「社内政治力」については、これだけで出世するのは無理そうですが、まだまだ効果がありそうです。

基本的に出世する基準は社内政治力よりも能力・成果の比率が大きいように感じました。

というのも、部長以上の人たちの能力が高いように感じたからです。社内政治力だけで出世したわけではなさそう。

とはいえ、社内政治力もまだまだ力としては効果がありそうでした。

自分はシステム部門だったわけですが、朝から「あいさつ回り」が必須だったんです。 なので、出社したら

  • 「事業部長」に、あいさつへ行く

  • ⇒「部長」に、あいさつへ行く

  • ⇒「副部長」に、あいさつへ行く

と、あいさつ回りを終えてからでないと、座席に着くことができない、って感じです。

こういう非効率的な仕事ぶりを強要している会社の人間なので、そこで育つ人たちも社内政治が効きやすい印象です。(個人的な意見です)

「交渉力」の有無が死活を分ける(★★★★★)

⇒「交渉力」は、仕事を発注先 SIer にやってもらうために一番重要なスキルでした。

正直、この交渉力の有無はかなり大事。

まず、「社内 SE は SIer にシステム開発を依頼している立場」という関係性です。その上で一緒に仕事を進めていきます。

一緒に仕事を進めていく中で、出来る限り交渉してすべてのタスクを SIer 側にやってもらうことが大事でした。

具体的に下記みたいな内容です。

  • 会議では議事録を書いてもらう
  • 会議の事前準備もお願いする。
  • 来てもらって会議をする(移動コスト)

上に上げた内容は割と小さめのタスクかと思います。 ですが、このような小さな作業から比較的大きめの作業・コストまで、出来る限り発注先の SIer にやってもらうために「交渉」します。

しかも、例えば、ほぼすべてのタスクを SIer 側にやってもらい、SIer 側のタスクが多くなりすぎてヤバくなったときに、社内 SE の人が「俺も助けますよ!」みたいに手伝うと相手はめちゃくちゃ感謝してきたりします。

うまく飴と鞭を使い分けてるケースですね。

自分がジョインしたプロジェクトのメンバーはほぼ全員がこのスキルがめちゃくちゃ高かったです。

まとめ

というわけで、自分が感じた社内 SE で重要なスキル4選でした。

  • ①★★★★☆:「業務知識」

  • ②★★★☆☆:「タスク管理能力」

  • ③★★☆☆☆:「社内政治力」

  • ④★★★★★:「交渉力」

おわりに

自分が社内 SE として経験した現場では、SIer のマネージャーみたいな仕事がメインでした。

現場によっては、「社内 SE =社内のシステム周りの雑務」みたいなケースもあるので注意です。

この記事がどなたかの助けになれば幸いです。