SE の向き不向きを考える【向いている/いない人】
こんにちは、週2だけ働いている Nash です。
この記事は「SE の向き不向きについて、上流・下流で切り分けて考えた」記事です。
結論は下記です。
- 上流 SE =コミュ力+ビジネス力
- 下流 SE =エンジニア気質+技術力
では、見ていきます。
※ SE =システムエンジニア、で SIer 系の話です。
上流・下流 SE の向き不向きを考える
ひとえに SE と言っても、仕事内容が大きく違います。
下記の仕事も、全部 SE として、定義されます。
- 開発を行う技術系
- 仕様を顧客と相談してまとめる上流系
- メンバーのタスクやスケジュールを管理するマネジメント系
なので、大きく上流・下流を扱う SE で、それぞれの「向いている人」を考えてみました。
上流 SE =コミュ力+ビジネス力
上流 SE での仕事は主に下記です。
- 顧客とのミーティング
- 下請けに仕事を出す
- 部下のタスク管理
IT・システムを題材として、ビジネスを回すのが仕事のメインとなります。
そのため、「コミュ力+ビジネス力」が大事です。具体的には下記とかです。
- コミュ力 = 顧客と良好な関係を築ける。
- 交渉力 = 厳しい条件でも相手に Yes と言わせる。
- ロジカル = 論理的に仕事を進められる。
そのため、向いている人として下記かと思います。
- 社交性が高い
- コミュ力が高い
- 交渉できる腹黒さがある
ここからは、個人的な意見です。
残念ながら、理系でゴリゴリにプログラミングをしてきた人よりも、文系で飲みサーとかで遊んできた人のほうがうまくいくケースが多いように感じます。
自分も以前は上流 SE を行っていましたが、部長・上司などを見ていても**生粋の技術者はほぼ0%**でした。
それよりも、マネジメントが出来る人、交渉が出来る人ばかりです。 そのため、技術者というよりも、サラリーマン的な優秀さが大事なように感じます。
⇒上流 SE =コミュ力+ビジネス力
下流 SE =エンジニア気質+技術力
下流 SE での仕事は主に開発=プログラミングになります。
そのため、技術的な実装がメインになるので**「技術力」が大事**になります。
そのため、向いている人として下記かと思います。
- エンジニア気質
ただ、個人的に SIer で下流 SE として頑張るのは、あまりオススメしていません。
業界構造的な問題が大きいからです。
業界構造を踏まえたキャリア戦略
SIer では、業界構造的に下流 SE よりも上流 SE が圧倒的に優位な立場にいます。
また、仕様の策定はもちろんですが、場合によっては設計レベルまで上流 SE 側にて行います。
そのため、下流 SE は言われたものを、作るだけになるケースもあるので注意です。
個人的には「技術をメインにキャリアを進める」という選択肢は、今の時代的にもかなり良い選択だとは思います。
ですが、戦うフィールドを間違えると、正当に評価をされなかったり、悪環境で働かされるので注意です。
⇒向いている人:下流 SE =エンジニア気質+技術力
まとめ
まとめです。
- 上流 SE なら、コミュ力+ビジネス力
- 下流 SE なら、エンジニア気質+技術力
というのが、自分の考えです。
その上で、キャリア戦略においては、短所よりも長所で戦う重要性についても書いていきます。
ビジネスにおけるキャリア戦略
SE だけではなくて、キャリア戦略において下記は大事な観点の1つです。
- 短所を捨てて、長所を伸ばす。
なぜ、この考えが大事か説明していきます。
できる人間に良質な仕事がくるから
仕事とは**「できる人間にだけ良質な仕事」**が回ってきます。
会社としては、「できる人間」に任せたほうが成果が出るからです。
そして、「できる人間」はその経験を通して**「更に出来る人間」に成長します**。
一方、「できない人材」に「良質な仕事」は回ってきません。
そして、良い仕事が回ってこないので、良い経験も得られず成長も難しいです。
具体例でみる
例えば、コミュ力やビジネス力が弱い人が上流 SE で頑張るケースです。
まず、「重要なプロジェクト=良質な仕事」は出来る人に回ってきます。 つまり、コミュ力・ビジネス力が強い別の人に任せられます。
そして、その人は仕事の経験を通して
- 成長ができ
- 顧客と仕事を通して良質な関係を築き
- 実績を上げる
ということができます。
その一方、「できない人材」には「良質な仕事」は回ってきません。
良質な仕事でないので、
- 経験値も多く得られず、
- コネクションも広がらず、
- 実績も出来ない
というわけです。
こうして、競争相手である同僚たちと、差がますます出てくるわけです。
戦略的に考える
というわけで
- その ①:自分の適正を理解する
- その ②:どの環境で戦うのか
は、死活レベルで大事な戦略です。
まずは、「自分の適正を理解する」という観点で考えます。
その ①:自分の適正の理解
過去の仕事の経験や人生を振り返って、自己評価で適正を考えるのも OK です。
ですが、個人的には、転職エージェントなり、第3者に見てもらうこともオススメしています。
転職エージェントに相談するメリットは
- 客観的に適正を見てもらえる
- 業界自体に理解がある
- 他業界の理解もある
などです。
過去に自分も SE から転職するときは、エージェントに相談して考えを整理できました。
当初は自分も、SE として生きていくことだけを考えていました。 ですが、最終的に、Web 系のエンジニアに進む道になったのも、このように視野を広げてもらえた点は大きいです。
その ②:どの環境で戦うのか
SIer 業界では、業界構造的にそもそも下流 SE はかなり不利になります。
その上でも、「SIer の中で下流 SE としてキャリアを伸ばしていくのがベターなのか?」はきちんと考えたほうが良いかと思います。
例えば、下記のように他の選択肢としての環境も考えられます
- SIer か、Web 系か?
- 大企業系か、ベンチャー系か?
- マネジメント系か、技術系か?
自分も過去に、大手 SIer マネジメント系から Web 系ベンチャー技術系に移動しました。
今では、フリーランスエンジニアとして仕事も受注できている状態です。
大事なのは、考えて自分で納得できる選択肢を選んでいくことかと思います。
まとめ
まとめです。
- 短所を捨てて、長所を伸ばす。
- 自分の適正を知る
- どの環境で戦うか決める
以上です。
おわりに
この記事がどなたかの助けになれば幸いです。