SE の転職で異業種・異業界を考える前に知っておくべきこと
こんにちは。「金融のマネジメント系 SE」から「Web 系ベンチャーのエンジニア」に大チェンジな転職を終わらせた Nash です。
この記事は下記についての筆者の経験を交えて説明する記事です。
- SE が転職で異業種・異業界を考える前に知っておくべき
- 異業種・異業界への転職も含めた、おすすめの転職先の考え方
では、見ていきます。
※ SE =システムエンジニア、で SIer 系の話です。
SE の転職における異業種・異職種
業種・職種という言葉を使って説明していきます。
ですが、これらの違いって、意外とわからなくないですか? なので、まず言葉の整理です。
業種は業界の種類で、職種は職業の種類のことです。
わかりやすいので、具体例で説明します。
- 【業種】保険、金融、保険、など
- 【職種】SE、コンサルタント、人事、など
つまり、「金融系 SE」なら「業種=金融」「職種= SE」になります。
業種と職種を大きく変える=難しい
ここで注意なのは**「業種」「職種」を変えるほど、転職が難しくなる**んです。
- 【0 個】:キャリアップ(高待遇の可能性)
- 【1 個】:キャリアップ(高〜同待遇の可能性)
- 【2 個】:キャリアチェンジ(低待遇の可能性)
そのため「今の自分の業種・職種が何か?」をきちんと認識しましょう。
どちらかだけ変える ⇒ キャリア・アップ
どちらかだけを変えるだけなら、その転職は「キャリア・アップ」と呼べるでしょう。
例えば、「金融系 SE」→「金融系コンサル」で考えます。 このケースでは「業種」は金融のままで変わりません。ですが、「職種」が SE からコンサルに変わります。
- 業種:変わらず金融
- 業種:SE⇒ コンサル
両方変える ⇒ キャリア・チェンジ
職種・業種の両方とも変えるなら、その転職は「キャリア・チェンジ」と呼べるでしょう。
例えば、「金融系の SE」→「保険系のシステム・コンサルタント」で考えます。 「業種」「職種」の両方が変わっていますね。
- 職種:金融 ⇒ 保険
- 業種:SE ⇒ システム・コンサルタント
なぜキャリアチェンジは低待遇で難しいのか
キャリアチェンジは待遇が大きく下がったり、そもそも転職できないのはなぜなのか?
受け入れる側の会社目線で考えれば理由はわかるかと思います。
業種・職種の両方を変えるということは、下記の人材を入れるのと同義です。
- 業界のことを知らない
- 仕事内容のことを知らない
つまり、ポテンシャル採用になるわけです。
即戦力になりませんから教育していく必要があります。 そのため、待遇が下がるわけです。
転職エージェントは、キャリアアップを強く勧めてくる
また経験上、転職エージェントに相談しても、キャリアチェンジを勧めてこないケースがあります。
理由は、転職エージェント側のメリットが少なくなるからです。
転職エージェントたちは、転職に成功したときに収益を得ます。 しかも、その年収が高ければ高いほど収益も上がるわけです。
その点、キャリアチェンジだと転職時に年収が大きく下がるケースが多いです。 そのため、転職エージェントたちもオススメしてこなかったり、説明自体をしないケースもあるわけです。
長期的にキャリアを作るために、転職可能な状態になっておく
また、転職するにあたって、「その転職先から更に転職が可能か?」まできちんと考慮しておいてほしいです。
現状、すでに終身雇用制度の崩壊が確定しています。 そのため、今後の日本市場では転職がさらに活発になる見込みです。
そのため、いつでも転職できるようなキャリアを考えるべきです。
具体的には「転職したさらに3〜5年後に転職する想定」でも転職できるか?で考えておくのが良いかと思います。
キャリアアップを前提に、キャリアチェンジも選択肢
個人的にオススメなのは「キャリア・アップを前提に、キャリアチェンジも選択肢に入れて転職先を考える」です。
具体的に自分のケースで考えます。もともと金融系 SE でした。
まずは、キャリアアップ想定で選択肢を考えます。下記が選択肢です。
- 両方変えない = 金融系 SE(他の会社)
- 業種を変える = 保険系 SE か、医療系 SE
- 職種を変える = 金融系システムコンサルタントか、金融系プリセールスエンジニア
ですが、どの転職先も、どうしても魅力的に見えません。 下記が個人的な理由でした。
- SIer 業界に嫌気を感じていた
- 金融や医療などの業界知識にあまり興味を持てない。
- SE 自体に将来性を感じない
なので、次の選択肢としてキャリアチェンジを考えたわけです。
キャリアチェンジにあたり、選択肢を調べたり自分の傾向を考えた結果
- プログラミング自体も好きで
- Web 業界・技術に興味があり、
- 将来性を感じる
という結果、下記に落ち着きました。
- Web 系ベンチャーでエンジニア
というわけで、Web 系ベンチャー企業でエンジニアとして正社員として転職をしたわけです。
おわりに
最後に、大事な点として「将来の自分が納得できる行動を取ること」をオススメします。
仮に、転職のときにできるだけ早く、出来る限り行動もしていたら。 そうすれば、「あのとき、もっと頑張っていればなー」という後悔は少なくともしないはずです。
自分の人生なんです。自分で行動していきましょう。
この記事がどなたかの助けになれば幸いです。