読後レビュー|『ドラッカー流の最強勉強法』

ドラッカーの著書から勉強方法を抽出し、著者の経験と考えを混ぜながら勉強方法を体系的に解いた本。

この本を読んだときの書評と要約を吐き出す。

構成

下記の通り、全 7 章の構成立てとなる。

  1. 生涯学習の必要性
  2. 勉強テーマ選定方法
  3. 目標設定
  4. 時間管理(勉強方法の説明とは少し離れた内容)
  5. 選択と集中、フィードバック分析
  6. インプット方法
  7. アウトプット方法

順々に説明していく。

1. 生涯学習の必要性

現代社会は知識社会、つまり

「知識を有する知識労働者が最も価値があり生産性の高い社会」

であるため、知識労働者として様々な勉強が必要となることを説く。

2. 勉強テーマ選定方法

「勉強テーマ」と「期間」を設定する。

  • 勉強テーマ

    「価値観」「強み」「機会」

    中から優先順位を 2 つ決める。

  • 期間

    短期・長期として、

    「3 ヶ月」「3 カ年」

    のどちらのスパンで学習するかを定めて勉強することを勧める。

3. 目標設定

目標とは「具体的アウトプット」と「期限」を指す。また、まずは出来る限り実現可能な目標を設定すること。

目標達成のためには

  • インセンティブ:短期・長期の目標に対する成功報酬

    例えば、よくあるのは「頑張った自分へのご褒美」系。

  • コミットメントをオープン:自分で設定した目標の確約を開示

    例えば、「友人に自分は XX の資格を YY までに取る!」などと宣言する。

という手法の有用性を述べている。

4. 時間管理(勉強方法の説明とは少し離れた内容)

※この章では、勉強方法論とは別のドラッカー流時間管理手法について述べられている章

『記録 → 分析 → 管理 → 纏め』

として、

「行動 x 時間の情報を記録し、要否を分析し、改善するための行動を行う。」

という PDCA を勧めている。

5. 選択と集中、フィードバック分析

PDCA として下記のサイクルを推奨

  • やることの洗い出しと優先順位設定

  • 集中して着手

  • 1 週間ごとに結果の評価を分析して改善点を洗い出し次週への反映

6. インプット方法

本とインターネットのインプット方法ついて述べられている章。

本でのインプットは、『計画的に集中して読むこと』として、まず

「勉強テーマの全体像が簡易に理解できる本を 1 冊目に読む」

から始める。その後に、

「たくさんの本を目次を元に必要な箇所のみを局所的に読むこと」

を勧める。

また、本は自費で購入して付箋・ラインマーカー・書き込みを行うことは必須としている。

インターネットのインプットは、

「すべての情報を疑いながら収集することで情報の精度を高めるとともに理解度を深める」

と述べている。

7. アウトプット方法

文章のアウトプット方法と様々なアウトプット方法参考例を述べている章。

文章のアウトプットは、

「全体像の構成立てから始め、文章は読者が理解しやすい表現を考え、推敲を繰り返すこと」

を勧める。

所感

  • 各章の最後に箇条書きで、その章で述べたかったポイントが纏められており非常にわかりやすい。

  • 「本読むこと」の中核目的、つまり何のために読むのかの目的意識を意識する

    本を読む目的の1つに「知識を潜在意識に刷り込むこと」も確かにあるが何より「日常生活にフィードバックできることを探すこと」を中核の目的とするべきである。

    そのため、この目的に合う内容を見つけたら即座に本を読むことを一時止めて、すぐに自分の生活に反映させることを考えて動くべきである。